2010 年 7 月 のアーカイブ

芝組・写仏と法話の集い

2010 年 7 月 29 日

11月13日(土)13:30~16:00頃
      (13:00 受付開始)

会場:大本山増上寺光摂殿講堂
   (ご参加の方すべての椅子席をご用意しています)
法話:月影寺住職 藤井正史上人(東京教区教化団副団長)
13:00  開会 ・ 『法話』(60分)
      10分休憩
14:45 説明 ・ 『写仏』
16:00頃 閉会 (お茶・休憩)
持ち物:特になし
参加費:2,000円
申し込み:芝山内寺院にお申し込み下さい(9月末日〆切)
問合せ:天陽院 笠原大定
     港区芝公園2-2-3  03-3431-1534 

今月の法話(7月)

2010 年 7 月 2 日

fujii

 

 「お盆を迎えて」

 藤井正史(玉川組 月影寺) 

 

 今年もお盆がやってまいります。
 お盆は、遠いご先祖さまから多くの思い出を共有して逝った家族まで、一年に一度ご自宅にお迎えする大切な時間です。また、離れて暮らしている子供たちが生家の親元に集まり、ご先祖さまや亡くなった家族に元気な姿を見せ、感謝の気持ちと共に過ごす期間でもあります。
 お盆は旧暦の7月に行われていましたが、明治5年より現在の新暦となってからは、 全国的に八月の月遅れのお盆が行われる地域が多くなりました。偶然ですが、ちょうどこの時期は、昭和二十年八月六日広島、九日長崎の原爆記念日、十五日の終戦記念日と時期が重なっており、毎年8月が慰霊の季節となっていることも、お盆が私たちの季節感に根を張ってる理由の一つかと思います。

 私は東京で住職をしておりますので七月のお盆をお勤めしていますが、当寺の檀信徒のなかには、地方に勤めている家族が帰京できるのは八月のお盆休みだけだということで、八月のお参りをご希望される方もいらっしゃいます。私自身は長崎で親類を亡くしているので八月九日を迎えると、今年もこの日がやってきたのだなぁと、旧盆のお迎えに気持ちが向かいます。日本のお盆は、推古天皇十四(西暦六〇六)年より行われており、たいへん長い歴史があります。長い年月のなかで、多くの人が同じ思いを胸にこの暑い季節を過ごしてきたのでしょう。 
 近年は、お正月の門松を飾らないお家は増えてきましたが、梅雨時になると、近隣のスーパーでは必ず「お盆の精霊棚セット」が数種類並びます。中には麻菰やおがらが入っており、胡瓜の馬や茄子の牛までついているものさえあります。初めて見たときは驚きましたが、時代は変わっても、お盆を迎える人々の気持ちは変わらないのだと思います。お盆を詠んだ句に、このようなものがあります。

青菰の上に並ぶや盆仏

 幼い頃から家族を亡くした悲しみとともに生きた小林一茶(一七六三~一八二八)の句です。一茶は信濃国(長野県)の農家の生まれで、三歳で生母を亡くし、貧しい生活のなかで育ちますが、継母との対立から十五歳で江戸へ奉公に出て俳諧の道を志しました。五十代になってようやく、二十代の妻・きくと世帯を持ちます。次々と三男一女の子宝に恵まれるものの、四人ともみな幼くしてこの世を去ってしまいます。一茶が子供の頃から夢見たであろう、新たに始めた幸せな家庭は、すべての子供を失った後、あろうことか妻にまでも三十七歳の若さで先立たれて終焉を迎えました。家族全員を失い、一人取り残された一茶の悲しみはいかばかりであったでしょう。やっと手に入れたかに思えた家庭のぬくもりは、一茶にとって儚い夢でしかありませんでした。その後も再婚した妻とは半年で離縁し、晩年に再々婚した妻との間に子が生まれたのは、なんと自らがこの世を去った翌年のことでした。

 私は小学生の頃、毎年、お盆の前に母の実家である長野市のお寺から、祖父の生家のあった新潟まで墓参りに出かけましたが、決まってその帰りに北国街道近くの一茶の旧宅に寄りました。旧宅は国史跡に指定されていますが、立派なお屋敷ではありません。
 一茶は幕末の文政十年閏六月、柏原宿の大火事に遭い、焼け残った土蔵に移り住んでいたのです。その年のお盆には、一茶はこの土蔵のなかで子を失い弔う逆縁の悲しみ、連れ合いを亡くした悲しみ、家族全員に先立たれた哀しみを心に抱いて精霊棚を設え、亡くした家族を迎えたのです。盂蘭盆にしつらえた精霊棚(盆棚)に並んだ多くの位牌を眺めこの句を残しました。自分の寿命の尽きる時を見据えて詠んだのでしょう。十一月になると、六十五歳で亡くなりました。
 
 当山では、昨年も、赤ちゃんから90歳を超えるおばあちゃんまでの新盆の御回向を、それぞれの思いで迎えられたご家族と共にお勤めいたしました。
 お釈迦さまの説かれた四苦八苦の一つ、「愛別離苦」という愛する者と別れねばならない苦しみは、誰しも避けることができません。そして、家族を失った後も日々の生活は続き、残された者は自身の寿命を全うするまで、その苦しみを背負って生きていかねばならないのです。今年の夏も一茶の句のように、精霊棚に位牌を並べ、亡くなったご家族を思ってお盆を過ごされる方が多くいらっしゃることと思います。 

 お盆は、懐かしい家族やご先祖さまをご家庭に迎え、授かった命・生かされている命に感謝し、いつかは迎えれらる側になる自分という存在を見つめ直す時間でもあります。貪りに囚われることなく、きちんと生活している姿をご先祖さまに見ていただける、まことに有り難い期間であるとお思いになって、お念仏をお称えください。南無阿弥陀仏

平成22年度「仏教成人大学」教養講座

2010 年 7 月 1 日

仏教への理解を高め、お念仏の信仰を深めるために、
浄土宗東京教区教化団が開く教養講座です。
 今年度もたくさんの方々にご参加いただきました。
 来年度も奮ってのご参加をお待ちしております。
  

(各回共通)
 時間:13:00~15:45 
  場所:大本山増上寺三縁ホール
  受講料:各回とも1000円
  お問合せ・申し込み:東京教区教務所まで

  (←クリックすると拡大します)

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第3回 11月22日(月)
 「明るく、楽しく、諦めない」
  元フリーアナウンサー

  ピアニスト辻井伸行氏の母 辻井いつ子先生
 東京生まれ。東京女学館短大卒業後、フリーのアナウンサーとして活躍。長男伸行が全盲とわかり、手さぐりで子育てをスタート。持ち前の積極性と行動力で伸行の才能を引き出した。
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第2回 10月13日(水)
 「法然上人を導いたかた 
        - 唐の善導大師について」

 大正大学講師 
      赤坂・浄土寺住職 阿川正貫先生

 昭和33年東京生まれ。早大第一文学部東洋哲学専攻卒。大正大学大学院博士課程修了(仏教学)。芝中高国語科講師、淑徳短大非常勤講師を経て現職。浄土宗海外留学生として95年から2年間上海に滞在経験を持つ。
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/><br /></strong><br /></p> <p><strong><img class= 第1回 9月8日(水)
 「美しい音ときれいな音のちがい」 
 チター奏者 内藤敏子先生

内藤チターアカデミー主宰。日本チター協会会長。日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団との協演や「名曲アルバム」、「題名のない音楽会」等テレビ番組にも出演されており、秋篠宮妃紀子殿下のチターの先生としても知られています。

 「美しい音」と「きれいな音」の違いをテーマに、東山魁夷画伯との思い出を交えながら、普段から心掛けて努力することの大切さをお話しいただきました。チターのスタンダード曲や、日本の名曲が美しいチターの音色にて演奏され、会場の受講者から歌声が聞こえました。

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